Cleaning

クリーニング

現在、世界的な治療および、クリーニング(メンテナンス)方法のスタンダードはエアフローの施術が一般的になります。なぜならエアフローによる方法は何度繰り返し行っても歯を傷つける心配はなく歯に直接あたることもないので痛みを感じることもないからです。しかし、エアフローを中心とした歯周病治療を行っている歯科医院は日本でも少なく、(コストが合わない為自費でやっている医院が多いのが現状)ですが当院では世界の最先端となっているクリーニングをより多くの方に受けてもらいたいと思い行っております。

クリーニング

歯のクリーニングは、専用の機械を使用して「歯石」「歯垢」「着色」を落とす施術です。
毎日のセルフケアでは落とし切れない汚れを落とすことで、歯の表面をツルツルになり、汚
れがつきにくくなる効果も期待できます。

歯垢は2~3日歯のついたままになると、唾液の中のミネラルと結びついて固くなり、「歯
石に」変わります。
歯石に変わると、毎日のブラッシングでは取り除けなくなり、歯科医院で除去する必要があります。

クリーニングとホワイトニングの違い

クリーニングは歯の汚れを取り除いてきれいにします。
そのため、むし歯や歯周病の原因を取り除いて、口内環境を整えることを目的にしています。
着色を取り除くとくすみがなくなるので、歯の色がきれいになる印象を受けますが、歯の色自体を変えるわけではありません。
それに対して、ホワイトニングはホワイトニングジェルを歯の表面に塗布して歯の色素を分解して歯の色を白くする施術です。
ホワイトニング前にクリーニングをするので、汚れがない状態になるため、同じような効果がありますが、ホワイトニングは審美的な白さを追求するために施術します。

歯に汚れがつく原因

歯の汚れが歯について取れにくくなるのは、お口の中の細菌が関係しています。
お口の中はさまざまな細菌が常に数千億個いるといわれています。
この細菌は、歯磨きで残った磨き残しを栄養にして増殖し、歯の表面にネバネバした「バイオフィルム」という膜を形成します。
この膜は排水口などについたヌメヌメしたものと同様で、さらに汚れがつきやすくなります。
そして、歯磨きでも落としにくいので、お口の中に残ったバイオフィルムによって汚れがつきやすい環境を作りだしてしまうのです。

歯に汚れを着きにくくするために

クリーニングでは、専用の機械を使用して、歯の表面の汚れをバイオフィルムごと取り除きます。
バイオフィルムは細菌が塊になってバリアの役割をするので、歯磨き粉や唾液の働きでは落ちにくい特徴があります。
そのため、バイオフィルムは歯の表面に強く密着しているので、セルフケアでは落としにくく、そのまま放置すると歯石に変わってしまいます。

そうなる前に、クリーニングでバイオフィルムを取り除いて、清潔なお口の環境を保ちます。
バイオフィルムは1度取り除いても、一般的に2~3ヶ月程度でまた付着してしまいます。
そのため、定期的なクリーニングを受けていただくと、汚れがつきにくい歯にしていくことができます。

治療ペースの目安

クリーニングを行う治療ペースの目安は、バイオフィルムが歯石になる前に行うことが効果的なため、3ヶ月に1度程度行うことが望ましいです。
毎日のセルフケアで歯磨きをしていても、歯ブラシだけで汚れを落としていると、60%程度しか汚れが落とせないといわれています。
歯間ブラシやデンタルフロスなどのデンタルグッズを併用しても、80%程度の汚れしか落とせず、100%の汚れを落とすことは難しいのです。

そのため、苦手な部分や汚れが残ってしまいがちな部分は、定期的なクリーニングで汚れを取り除くとご自分の歯を守ることにつながります。
また、むし歯や歯周病なども初期の段階では経過観察を行うことが多く、そのためには定期的に通院していただく必要があります。

むし歯や歯周病は、症状が出てから通院すると、かなり進行していることも少なくありません。
定期的にクリーニングを受けると、症状が出ない初期の段階で発見ができるので、早めに対処が可能です。

クリーニングを受けるメリット

メリット1 むし歯や歯周病の予防

歯磨きを毎日していても、歯並びの悪い部分や歯磨きの苦手な方は汚れが残ってしまうことが多くなります。
歯ブラシをしたあとに、歯と歯の間の汚れはデンタルフロスや歯間ブラシを併用して汚れを取り除くことが理想的ですが、ご自分で難しい方は特に定期的なクリーニングをおすすめします。
また、歯並びが悪く重なり合っている部分の汚れを落としにくい方も、定期的なクリーニングに通院して、汚れを落としましょう。
バイオフィルムが歯石になる前に汚れを落とすことでお口の健康を保つことが期待できます。

メリット2 審美性の向上

習慣的に「コーヒー」「紅茶」「たばこ」などの嗜好品を好む方にもクリーニングは効果的です。
これらは、歯の表面に着色汚れがつきやすく、その表面に汚れがつきやすくなります。
定期的に歯のクリーニングを行うことで、着色汚れを取り除いて、歯本来の白さを手に入れましょう。

メリット3 口臭の予防

歯の表面に汚れがついていると、細菌が増殖して毒素を排出します。
その時、口臭になって強いにおいを発します。
口臭は、朝起きた時や緊張した時に出る生理的なものもありますが、汚れがついたままになっているとその汚れが原因で口臭が出てしまい、周囲の方にも不快な思いをさせてしまします。
クリーニングでお口の中をきれいにして口臭も予防しましょう。

メリット4 早期発見・早期治療が可能

定期的にクリーニングを受けていただくことで、症状が出る前の歯周病やむし歯を発見できます。
むし歯や歯周病は症状が出てから来院すると、かなり進行していることも少なくありません。
そのため、早期発見・早期治療で症状が軽いうちに治療をすると、歯を削る範囲を少なくできる可能性が高くなります。

エアフロー

近年、従来の歯周病治療やメンテナンスの方法(PMTCやSRP)では歯を傷つけてしまうことが分かってきました。
当院では世界のスタンダードとなっている、歯を傷つけない最新スウェーデン式の方法で行っております。

歯科医院に通いたくなる、快適で気持ちのよい歯周病治療、クリーニングを提供しております。

※保険適応です

エアフローとは?

一般的に歯石を取り除く機械を「超音波スケーラー」といいます。
クリーニングの時にお水が出る機械を使ったことがある方も多いのではないでしょうか。
この超音波の機械でも歯石を取り除いたり、ある程度の細菌や着色を除去したりできますが、機械が届く限界があるので、歯ぐきの中の細かい汚れまですべて取り除くことができません。

エアフローの場合、超微細なパウダーを使用するので、歯周ポケットの内部の細かい部分までパウダーが入り込んで、今まで機械が入らなかった部分の汚れにも対応が可能です。
そのため、歯周病菌を除去することに効果を発揮できる機械です。
歯を傷つけずに高い精度でメンテナンスができるので、患者さまにも効果を実感していただきやすいクリーニングを実現できます。

エアフローでできること

・詰め物・被せ物をする前の歯垢の除去
・シーラントをする前の汚れの除去
・矯正装置の歯垢・着色の除去
・インプラントの周りの清掃
・ホワイトニング前の歯垢や着色の除去

インプラントはあごの骨にインプラント体を埋め込んで定着させているので、歯ぐきの周りの汚れを取り除く際には慎重に行う必要がありますが、エアフローであればパウダーの効果で少ない負担で除去することが可能になります。

また、矯正の装置の周りは汚れがつきやすく、取れにくい構造なのですが、エアフローのパウダーを当てることで簡単に除去ができます。

そのほかには、詰め物や被せ物・シーラントなどは歯に接着させるので、汚れがない状態で行うのが望ましいのですが、エアフローは簡単に歯の表面の汚れを除去できます。

エアフローの効果

  • 多くの着色が取れる
    たばこのヤニや毎日の習慣で飲んでいる飲料の着色は普段の歯磨きではなかなか落とすことができません。
    細かいパウダーの効果で、歯のこびりついているたばこのヤニや着色を効果的に短時間で落とすことができます。
  • 歯と歯の間の着色が残りにくい
    歯と歯の間は、歯磨きや通常のクリーニングでは汚れや着色が落としにくいのですが、微細なパウダーを吹きかけるエアフローは、届きにくい歯と歯の間の着色を除去します。
  • むし歯や歯周病予防の効果が期待できる
    一般的なクリーニングでは、歯周ポケットの中も3ミリ程度の深さしか届きませんが、エアフローの場合には4ミリ以上の深い歯周ポケットにも対応しています。
    そのため、汚れを効果的に除去してむし歯や歯周病の予防効果が期待できます。

クリーニングの流れ

1

評価と感染予防

全ての処置歯とインプラント補綴における口腔衛生対策

  • まずは洗口液で洗口する
  • 歯・歯肉・歯周組織を評価する
  • インプラントとインプラント周囲組織を評価する

蒲田ステーション歯科 評価と感染予防
2

染出し

バイオフィルムの可視化

  • 染出し液で染出しされたバイオフィルムと問題のある部位を患者さんに説明する
  • 染色がバイオフィルム除去の目安になる
  • バイオフィルムが除去されると、歯石の検出が容易になる

蒲田ステーション歯科 染出し
3

情報提供

患者さんの意識向上と指導

  • 予防の重要性を強調する
  • 口腔衛生について患者を指導する
  • 個々の患者さんに合わせた清掃器具を推奨する

蒲田ステーション歯科 情報提供
4

歯肉縁上・縁下のエアフローMAX

バイオフィルム、ステイン、早期歯石を除去

  • 天然歯、修復物、インプラントには、エアフローを使用する
  • 14μmのエアフローパウダープラスを用いて、歯肉縁上、最深4mmまでの縁下のバイオフィルムを除去する

蒲田ステーション歯科 歯肉縁上・縁下のエアフローMAX
5

スマートピエゾンとPSチップ

残ったバイオフィルムの除去

  • 歯肉縁上と縁下10mmまでには、低侵襲のピエゾンチップPSを用いる

蒲田ステーション歯科 スマートピエゾンとPSチップ

当院の歯周病治療、クリーニングは保険診療で行っています。

まとめ

エアフローは、毎日の歯磨きでは落としにくいバイオフィルムや着色を一度に除去ができます。
また、歯と歯の間などについている細かい着色汚れにも対応していますし、歯ぐきの歯周ポケットの中の細かく汚れを除去してむし歯や歯周病の予防効果が期待できます。
そのため、毎日のセルフケアをしっかり行って、定期的にエアフローのクリーニングを継続していただくと、お口の中を清潔に保つことができます。
当院ではエアフローのクリーニングも行っておりますので、気になることやご質問がありましたらお気軽にご相談ください。